ライアン・マッギンレーのどこがすごい?

ライアン・マッギンレーとは

ライアン・マッギレーはまだ39歳ですが、アメリカでは最も重要な写真家と評され注目を受けている写真家です。

よく知られているところだと、シガー・ロスのジャケット写真やレディ・ガガの写真などでも注目を集めています。また、モリッシーのツアーの写真なども撮影し、ミュージシャンと関わりの深い写真家とも言えるでしょう。2016年には初台の東京オペラシティで写真展が行われていました。

ライアン・マッギンレー BODY LOUD !|東京オペラシティアートギャラリー

 

ライアン・マッギンレーの写真ってどんなもの?

ライアン・マッギンレーの写真はインターネット上にもたくさんありますが、おそらくインターネット上で見るのと実際に自分の目で見るのとでは、全く印象が違います。PCの画面では実際の素晴らしさの30%くらいしか感じることはできないのではないでしょうか。

私が実際に日本で写真展に行った時は、美術館に行くいつもと違う衝撃を受けました。実在する(していた)その人、その動物や生き物の目は、絵画とは異なる存在感を感じさせるものでした。

 

ライアン・マッギンレーの写真と「目」

勝手な見方なのですが、マッギンレーの絵画の中の目には、描かれている目を感じます。対して写真の中の目は、撮られている目ではなく、見ている目を感じます。不思議なことに、わたしの知らないその人は真っ直ぐにわたしの目を見ている気がしてならなくて、時々逸らしたくなりました。中には見えていない目もあったかもしれませんが、それは分からない。それを分かるためには繋がりが必要ということでしょう。

また、ヌード作品が多かったにも関わらず、身体の印象がとても薄かったです。他人の顔はいつでもどこでも見ることが出来るけれど、裸は限られた人しか見れません。だから鮮明に頭に入ってくるだろうと思っていたのです。しかし、一日経った今では、モデルとなるその人の目と表情の記憶ばかりが浮かびます。身体よりも覚えているのは刺青の柄等です。

写真を見て思ったのは、恐らくわたしは「目」への執着が人一倍あるのだろうということです。。実際、間違ってはいません。自分の見えているもののことをよく考えるし(それは視覚から得られる情報)、人の目もよく見ます。ただ合わせるのは苦手です。多分、物心ついた時からずっとそうでした。

だからどうであるということではないのですが、無意識と思われそうだったことが意識的であると認められるのは、今更ながら新しいことです。人にどう見られているかは気にならないというのも嘘の様で自分の中では本当でした。自分が見てしまっているので、見ている人を。

みなさんも一度、「目」について考えながらマッギンレーの作品を見てみるのもいいのではないでしょうか。

私はマッギンレーの作品の中ではメガネザルが写っているものが一番好きです。一番見やすい目が特徴的です。

 

 

 

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