本当に必要?職場のスクリーンセーバー

みなさんは職場でスクリーンセーバーを使っているでしょうか。おそらくライトセーバーよりも歴史は短いのにも関わらず、「スクリーンセーバー」という言葉自体今の若者は知らないとも言われています。

スクリーンセーバーは本当に意味があるのか、考え直してみましょう。

スクリーンセーバーの登場

スクリーンセーバーが広く利用され始めたのは、1990年代と言われています。1990年代はPCのディスプレイはCRTモニタが主流でした。CRTディスプレイは簡単に言うとブラウン管のことです。今から20年前はまだ会社では大きなブラウン管のディスプレイを使っていました。

CRTディスプレイの場合、同じ画面のまま長時間が経つと画面への焼付きが発生してしまいます。そのため、ユーザが離席する時や長時間PCを利用しない時に、画面全体に満遍なく動くようなスクリーンセーバーが起動し、焼付きを防止するという機能が搭載されるようになりました。

今では懐かしいものとしてtwitterなどでも投稿されていますが、迷路やパイプのデザインのものがよく使われていました。

スクリーンセーバーの目的の変化

CRTディスプレイも後期になると焼付きはほぼ発生しなくなると同時に、液晶ディスプレイが低価格化すると、スクリーンセーバーの焼付き防止という目的はほぼ意味がなくなりました。

それでもスクリーンセーバーは利用する人は多く、デフォルトで搭載されているデザインではなく、おしゃれなデザインをダウンロードやカスタマイズして利用するようになりました。目的は焼付き防止の実務的なものから、離席時に自分のセンスを見てもらうためのファッション的な役割に変化したと言えるでしょう。

2000年代後半になると、省電力化を目的としてスクリーンセーバーは敬遠されがちとなりますが、今度は情報セキュリティ意識の高まりにより、離席中に作業中の画面を見せないという目的に変化しました。

現在のスクリーンセーバーの意味

2017年現在では、焼付き防止という効果は全くありません。また、自分のセンスを見てほしいというカスタマイズしたスクリーンセーバーもほぼ利用されなくなっています。あまりごちゃごちゃしたものはそもそもおしゃれではない、という概念が広がったとも言えるでしょう。

それでは画面の覗き見という目的に本当に意味があるのでしょうか。MacもWindowsも、現在のOSでは長時間利用しない場合はスリープ機能や画面ロックが搭載されています。長時間利用しない場合はデフォルトがスリープになっていて、スクリーンセーバーは設定しないとonにはなりません。

つまり、覗き見防止やセキュリティという観点では、スクリーンセーバーよりもスリープで問題がないはずです。しかもスクリーンセーバーを利用することで無駄に電力を消費することになりますので、今ではスクリーンセーバー自体が過去の遺物になりつつあるというのが現状でしょう。

職場でのスクリーンセーバーの本当の意味

それでも、職場で「スクリーンセーバーを必ず設定しなさい」というところは多いのではないでしょうか。この本当の理由は、プライバシーマークや国や行政の定める基準のためなのです。

例をあげると、プライバシーマークは現在の規格が定められたのが今から12年程前で、その頃はまだスクリーンセーバー全盛期でした。スリープなどもあまり浸透していなかったため、セキュリティに配慮するのであればスクリーンセーバーという基準だったのです。その他国や各省庁が定めるガイドラインなども同じように10年以上変わっていないものが多数あります。

このように、規格は10年以上変わらないことが多く、実際に外部の審査も10年以上前に作られた基準を利用しておこなっているので、現状に即していない状況になってしまうのです。

ITの技術や環境はすごい速度で変化していくのに、規格や基準がそれに追いつかないことがスクリーンセーバーに隠されていると言ってもいいでしょう。

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